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真っ白な病室のベッドの上に横たわる君を見て。
勘違い
Side:K
出血は止まり今は深い眠りに落ちている人物を見てキラは想う。
自分は勘違いをしていたのではないか。
自分はきっと思い込んでいたのだ。アスランは自分のモノだと、彼に一番近いのは婚約者だったラクスでもなく、傍にいたカガリでもない。
幼い頃から共にいた親友である"自分"だと。
彼の乗る機体を撃ったのも家族であるカガリを想っての彼への怒りだった。でも本当は違う、彼女の苦しみを助けられない自分への怒りなのだ。それを彼にぶつけた。
きっと彼なら許してくれると、彼ならどんな事をしても自分のもとへ帰ってくると。
手放しても自分のモノだと想っていた。
そして彼は戻って来た。
だが手放した先に彼に近づいた者がいた。共にここにいる赤い髪の少女、そしてあの赤い翼を持った機体のパイロット。
「う…」
アスランが痛みからか少し呻いたのをキラは聞き逃さなかった。
そっと痛々しい傷を優しく撫でる。その傷はあの機体のパイロットの為の傷。あいつのための痛み。
その傷はあいつのモノだ。自分のモノではない。アスランはまだ誰のモノにでもなっていないのだ。
どんなに束縛したってされなくては意味がない。どんなに想っていたって彼が気付かなければ意味などない。
だから勘違いだ。彼は自分のモノではない。今、彼に近い存在は自分だが近づく者がいる限りそれを保てない。奪われるかもしれない。
きっと正直に言えば良かったのだ。"好き"だと。それとも"愛してる"?彼の中での自分は"家族"の位置だ。その言葉の意味はきっとわかってもらえない。なら行動で伝えればいい。
ただ彼が欲しいだけ。彼に溺れた自分が望むのは彼だけなのだ。自分だけの彼でいて、自分しか見ない彼が欲しくて、だけど手放せば鳥は飛び立つ。彼は自由になる。
自分は独占欲が強いのかもしれない。2年前まではそんな事なかったのに。
きっと戦争と自分自身の事が変えたのだろう。醜い欲に塗れた自分を受け止めてくれるのは彼だけだと思っていた。いや、思う。
彼は優しいから。
だから一からやり直そう。
そしてもう手放さない。
君を僕のモノにする。
Side:A
最近キラが優しい。
いや優しい奴だ。
でもなんか今までと違う。
アスランは自分の代わりにジャスティスの整備をしている親友の背中を見てそう思っていた。
逆に怒られるかもと思っていたのに。
「もうちょっとで終わるから大人しく待っててね」
振り返りニッコリと笑うキラ。
俺は子供か?
なんか最近キラは変だ。そして俺も変だ。キラに優しくされるとなんかドキドキしたりするし、この間なんか横抱きにされて本当に焦った。
もしかしてやっぱりキラは怒っているのかもしれない!俺をドキドキにさせて蒸発させてしまうつもりかもしれない!いや、蒸発の前に燃焼か?もしかしたら熔かすつもり!?
だったら氷用意しとかないと!でも普通の氷だともたないかもしれない。北極とかにある絶対零度の氷じゃないと駄目かも!あっでも今は大人しくしていないと駄目かな?
あっやばいろいろ考えてたら頭痛くなってきた。目の前が暗くなる。
「アスランっ!?」
ジャスティスの前で倒れているアスランに驚いているキラをメイリンは見たらしい。
このドキドキは何なんだろう。
Side:C
ブリッジにてこの先の事についてみんなで集まり話しをした。
そしてキラは宇宙に上がろうとアスランに言った。
アスランはメイリンと医務室に行き皆もまた配置についた。
アスランが目を覚ましてから想いを行動で現すように自分なりに頑張った。お姫様抱っこしたり、時に支えてあげたり。
そしてさっきもひそかにスキンシップのつもりだった。
いきなり襲ったり、縛ったり、監禁したりできない訳ではないけどそれは傷つけるしかないから駄目だ。
それにしてもアスランの反応は薄い。普通の人なら照れたりするんだけど。
もしかしたら実はアスランは慣れている?
確かあのオカッパ!プラントで会ったかもしれない!あのワカメ議長!!あの赤い機体…セイバーを渡した時とかになんかしたかも…もしや襲われた!?
それともあの偽ラクスか?実はメイリン?いや、あの赤い翼の機体のパイロットかもしれない!!
「ックソ……」
ガンッ
周りの者は驚いた。キラがいきなり似合わない言葉とともに近くの壁を蹴ったのだ。
「おっおいキラの奴どうしたんだ?」
「さあ…」
カガリとミリアリアは周りの者の思う事を代表しー言葉で現した。
そこで口を開いたのはラクスであった。
「キラは悩んでいるのですわ。これからの自分が進む道を、行動で現してもわからない事ばかりなのです。その心を内に隠しているから時にあのようになってしまうのでしょう。全ては希望ある未来の為なのです。ですから皆様も見守っていてあげて下さいな」
ラクスの優しい演説近い言葉にそこにいた皆は感動した。
「くっ知らなかった。キラはそこまで考えていたなんて」
「キラ様はなんて…くぅ我々もがんばらなければ!」
カガリとアマギは元から緩いのか涙を流し皆もまたそれに同意した。
ラクスだけが黒い笑みをキラに向けてる事は誰も知る事はなかった。
キリリク小説、黒キラ?
しかも途中からバカっぽい。
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