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いつも思う、昼食後の疑問


青い空と白い雲の比率が3:1の快晴に近い今日。
太陽も元気がよく、肌をやかせてしまうつもりの様にギンギンと熱を放出している。

ヤマトの昼食は決まってこの屋上で済まされる。理由は目の前で美味しそうにヨーグルトを食べている友人だ。

ヤマトは黙ったまま、しかしずっとその友人を見ている。
こんなに見ているのに……と思う程なのに…友人はヨーグルト一筋かのように食べ続ける。


「……前々から思ってたんだ」

ヤマトの口から発した言葉に友人は食すのを止めた。
別に食べながらでいいんだが…と言うけど、友人は食べるか聞くかどっちかじゃないと無理。と言うので、一先ず友人には悪いが聞いてもらう事にした。

「なんで毎日、昼食後にヨーグルトを食べるんだ?」

昨日は苺ヨーグルト、一昨日はアロエのヨーグルト。
いや、正確には火曜日は苺ヨーグルト、月曜がアロエヨーグルトだ。ちなみに明日はプレーンヨーグルトだろう。

最初は食後のデザートだと思ったのだが、一週間ヨーグルトとはおかしいと感じ、次の週も似たようなヨーグルトを買っては食べていた。

何故ヨーグルトなのだろう、何故曜日によって種類が決まってるのだろう。


「なんで?」

「いや、俺がなんで?って言いたい」

食後のヨーグルトは当たり前。な顔をされても困る。
友人、太一にとっては当たり前でも、ヤマトにとっては意味不明な事でしかないのだ。

「うーん、正直に言うと……」

「言うと?」

「俺……小さいじゃん。……あー言っちまった、認めんの嫌なんだよなぁ」

ヤマトの脳は5分ぐらいは思考停止に陥った。
確かに、太一はどちらかと言えば背の順は前辺りだ。小学生の頃からそうだ。

周りよりは小さいかもしれないが、もしやそれが理由なのだろうか。

「……普通、牛乳だろ?背を伸ばすって言ったら」

まず背が伸びたいから…という発想は小学生っぽいが、ヤマトはそこの事を言わないで、その発想の基準でもある牛乳では?問い掛けた。……が。


「お前、マジで言ってんの?」な顔をされた。


「牛乳嫌いだったか?」

「寧ろ好き……だけどご飯にはお茶じゃないと嫌だ」

つまりは弁当と牛乳の組み合わせが嫌らしい。しかし、時に太一はパンの時もあるのではないか?

「パンの時には」

「ココアじゃないと食べる気がしない」

ヤマトはもう何を言えばいいかわからなくなった。
結論は牛乳は問題外らしい。
だからヨーグルト。

「じゃあ、何で曜日によってヨーグルトの種類が決まってるんだ?」

「へ?」

「…………………」

「…………………」

「…………………」

「……決まってる…か?」

「決まってる、月曜から順に教えてやろうか?」

太一の顔を見ると本気で決まってる?と当の本人が驚いている。
無自覚だったらしい。
いや、無自覚でこうも統一性があるのは凄いと、誰だって思うだろう。

「あ…はは、いやーその日の気分で買ってたからなぁ。偶然ってすげぇな!」

ヤマトは言わなかった。太一がヨーグルトを食べ始めたのが半年前で、その日からずっと曜日によって決まっていた事を。

「まっ、明日からは気をつけるから」

「別に気をつけなくてもいいけど」

大して迷惑ではない、次の日に今日のヨーグルトはあれだなーと考えるのも楽しいし、ヤマトにとっては気になっていた事を知れてよかっただけ。

話しが終わり、太一はまたヨーグルトを食べ始めた。
美味しそうに食べる姿を見れるこの瞬間が、ヤマトにとっては幸せなのだ。




次の日、太一はやはりプレーンヨーグルトを買ってきた。













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