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携帯のアラーム音が鳴り響く。
一度鳴り止んでも、スヌーズ機能がありまた鳴り響く。
二回めのアラーム音で意識が夢の中から現実に変わり、ヤマトは少し寒い布団の外へと立ち上がった。

時計の針は5時半と少しを指している。ヤマトはカーテンを開け、窓も開けた。秋だとはいえ、朝は寒い。外は朝早くから起きてるであろう人々が歩いていたり、ジョギングしていたりと、静かだが穏やかである。

その中、同じ中学の制服の上に部活のジャージを羽織った少年が歩いていた。スポーツバッグを肩にかけ、その表情は眠たそうにうつらうつらしている。

秋の新人戦が近く、彼の部活では6時から朝練をしている。
そうなると5時半頃に家を出ないと間に合わないのだ。

ヤマトはその時間帯に合わしてアラームを仕掛けている。
学校に行けばいつだって会えるというのに。
内心苦笑はする…が、寝ぼけ顔の彼を見られる事は貴重なのだ。

普段は意外にしっかりしているのが、寝ぼけてたまにこけそうになったり、電柱に当たりそうになったりする。
見てると面白いものだ。


自分だけだと思うが、そんな姿を見るのなら、睡眠時間ぐらいは削っても構わない。




今日もまた、寝ぼけた顔で歩いている。たまにこちらを見て、手を振るのは


反則。



俺の負けでございます。










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